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2012年04月18日

英霊の聲

感情は鈍磨し、鋭角は磨滅し、烈しきもの、雄々しき魂は地を払う。
血潮はことごとく汚れて平和に澱み、迸る清き血潮は涸れ果てぬ。
天翔けるものは翼を折られ、不朽の栄光をば白蟻どもは嘲笑う。
かかる日に、
などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし
などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし
などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし……

英霊の聲と云うおどろおどろしいタイトルを聞くと、三島だから右翼的な作品だと想像するだろう。
これは、オカルト作品でもあるんだ。
美少年を霊媒にして降霊術を行う。
そこに、降りたのは二二六の将校や兵士の霊だった。
彼等は慟哭を始める。そして最後に霊媒を務めた美少年は死んでしまうと云うストーリーだ。
上記はその慟哭の一節である。
三島作品=右翼って思考は止めよう。
馬鹿丸出しだ(笑)
サブカルからオカルトにエッセイ…そして純文学
こんな作家は、今はそうそう居ない

英霊の聲はおすすめの一作だ。

俺に是非を問うな!
感じれば良いんだ。
  


Posted by 逢坂秋介 at 00:48Comments(0)