2012年04月16日
士道について‐石原慎太郎への公開状‐by三島由紀夫
昔、石原慎太郎が自民党を辞め青嵐会に参加した時三島は、痛烈に石原を批判した。見事に石原の性格や間違った部分を指摘している。
そして、人間ってのは、そんなに変わらない物である。
私は貴兄のみでなく、世間全般に漂う風潮、内部批判ということをあたかも手柄のようにのびやかにやる風潮に怒っているのです。貴兄の言葉にも苦渋がなさすぎます。男子の言としては軽すぎます。
-略‐
昔の武士は、藩に不平があれば諫死しました。さもなければ黙って耐えました。何ものかに属する、とはそういうことです。もともと自由な人間が、何ものかに属して、美しくなるか醜くなるかの境目は、この危ない一点にしかありません。
‐略‐
もちろん楽天的な貴兄の理想は、この力と道理を自らの手で一致させるところにあるのでしょうし、悲観的な小生の行蔵は、道理の開顕にしかありません。
しかし今のところ貴兄の言説には、悲しいかな、その政治的権威も道徳的権威も、二つながら欠けています。
‐略‐
私は、深夜に吹き出してしまった。
これが作家の「格」って奴か?
改めて、石原が作家だったなと思い出した(爆笑)
そう、私の石原への違和感は、三島の云う「楽天的」って奴だったんだ。
保守本流の頂点が楽天的ってのが、今の保守の姿を見事に表しているだろう?
最後に「天皇と現代日本の風土」より抜粋しよう
「左翼というのは、永久に実現しない観念だからね。芸術なんだ。」
うん、永遠に実現しない観念を追う芸術家が当時の左翼ってのは素敵な言葉だ。
さて、今の左翼は芸術家足り得るか?
小さな利権や権利に齷齪する細かい野郎が芸術家?
お前達は石原を決して笑えない。
俺に是非を問うな!
三島からは、まだまだ学べる事を忘れるな。
大事なのは、血ではなく魂の継承なんだ
そして、人間ってのは、そんなに変わらない物である。
私は貴兄のみでなく、世間全般に漂う風潮、内部批判ということをあたかも手柄のようにのびやかにやる風潮に怒っているのです。貴兄の言葉にも苦渋がなさすぎます。男子の言としては軽すぎます。
-略‐
昔の武士は、藩に不平があれば諫死しました。さもなければ黙って耐えました。何ものかに属する、とはそういうことです。もともと自由な人間が、何ものかに属して、美しくなるか醜くなるかの境目は、この危ない一点にしかありません。
‐略‐
もちろん楽天的な貴兄の理想は、この力と道理を自らの手で一致させるところにあるのでしょうし、悲観的な小生の行蔵は、道理の開顕にしかありません。
しかし今のところ貴兄の言説には、悲しいかな、その政治的権威も道徳的権威も、二つながら欠けています。
‐略‐
私は、深夜に吹き出してしまった。
これが作家の「格」って奴か?
改めて、石原が作家だったなと思い出した(爆笑)
そう、私の石原への違和感は、三島の云う「楽天的」って奴だったんだ。
保守本流の頂点が楽天的ってのが、今の保守の姿を見事に表しているだろう?
最後に「天皇と現代日本の風土」より抜粋しよう
「左翼というのは、永久に実現しない観念だからね。芸術なんだ。」
うん、永遠に実現しない観念を追う芸術家が当時の左翼ってのは素敵な言葉だ。
さて、今の左翼は芸術家足り得るか?
小さな利権や権利に齷齪する細かい野郎が芸術家?
お前達は石原を決して笑えない。
俺に是非を問うな!
三島からは、まだまだ学べる事を忘れるな。
大事なのは、血ではなく魂の継承なんだ
Posted by 逢坂秋介 at
00:44
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