2013年01月25日
土曜日の夜が特別だった時代(とき)
今のセルフじゃなくガソリンスタンドに店員が居た時代がある。
汗かきながら、俺達は、愛車をピカピカにするんだ。
ネオン浴びて綺麗に写り込むように、自分は飯抜いても、愛車には、腹一杯ガソリンを入れる。
そして、夜を待つんだ。
週に一度の特別な夜をね。
可愛いあの娘が、ヤキモチ妬くけど仕方ない土曜日だもの。
だから、10時迄は一緒に居よう。
ツレが、誘いに来る。外には磨き上げられた2輪が二台、国道までは、押していくのさ
近所迷惑だからな。
エンジンに火を入れたら、静かに静かに、集合場所に向かう。特別な夜につまらないトラブルは避けないとな。
津守の空き地には、夥しい数の車が蠢いている。
いきなり狂ったような音を撒き散らし梅田に向かう車群、近付くにつれ新御堂の反対車線が車群で埋まっている。
連盟の北大阪だ。
そう、この日、俺達は長い抗争の歴史を終えて大同団結し手を組んだ。
新しい連盟旗には高らかに刻む文字
「打倒大阪府警」
歓声が上がる!
皆、笑顔だ。
もう喧嘩にならない敵はたった一つ
道路交通法を改正され、追い詰められた俺は、解散ではなく最後の花火を上げる道を選んだ。
1979年…
最高に狂った夏が、訪れた。
街中には団体名と打倒大阪府警の文字が溢れ、検問所は数百台から投げ込まれたビール瓶で無人となった。
三十台のパトカーが来ても、五百台の車列を止められない。
全員が降りたら千人を軽く超える。
もし、こちらに被害者を出せば暴徒化しか若者達に殺される。警察はただ見ているだけだった。
人生のたった少しの間、俺達は確かに、警察を打倒した。
道路交通法改正したのに、俺達を見て若者は集いOBも帰って来て益々肥大化した。
「止められるか?俺達を?」
あの夏、確かに俺達は居た。
矢沢の歌が流れ、オイルの匂いと排ガスの中に俺達は居た。
地を這うようなマシンが街中を爆走していた。
でも、今より絶対に平和だった。
汗かきながら、俺達は、愛車をピカピカにするんだ。
ネオン浴びて綺麗に写り込むように、自分は飯抜いても、愛車には、腹一杯ガソリンを入れる。
そして、夜を待つんだ。
週に一度の特別な夜をね。
可愛いあの娘が、ヤキモチ妬くけど仕方ない土曜日だもの。
だから、10時迄は一緒に居よう。
ツレが、誘いに来る。外には磨き上げられた2輪が二台、国道までは、押していくのさ
近所迷惑だからな。
エンジンに火を入れたら、静かに静かに、集合場所に向かう。特別な夜につまらないトラブルは避けないとな。
津守の空き地には、夥しい数の車が蠢いている。
いきなり狂ったような音を撒き散らし梅田に向かう車群、近付くにつれ新御堂の反対車線が車群で埋まっている。
連盟の北大阪だ。
そう、この日、俺達は長い抗争の歴史を終えて大同団結し手を組んだ。
新しい連盟旗には高らかに刻む文字
「打倒大阪府警」
歓声が上がる!
皆、笑顔だ。
もう喧嘩にならない敵はたった一つ
道路交通法を改正され、追い詰められた俺は、解散ではなく最後の花火を上げる道を選んだ。
1979年…
最高に狂った夏が、訪れた。
街中には団体名と打倒大阪府警の文字が溢れ、検問所は数百台から投げ込まれたビール瓶で無人となった。
三十台のパトカーが来ても、五百台の車列を止められない。
全員が降りたら千人を軽く超える。
もし、こちらに被害者を出せば暴徒化しか若者達に殺される。警察はただ見ているだけだった。
人生のたった少しの間、俺達は確かに、警察を打倒した。
道路交通法改正したのに、俺達を見て若者は集いOBも帰って来て益々肥大化した。
「止められるか?俺達を?」
あの夏、確かに俺達は居た。
矢沢の歌が流れ、オイルの匂いと排ガスの中に俺達は居た。
地を這うようなマシンが街中を爆走していた。
でも、今より絶対に平和だった。
Posted by 逢坂秋介 at 11:31│Comments(0)